【実際に取って考えた】FP2級を取得する必要性がある人とない人の境界線はどこ?

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【実際に取って考えた】FP2級を取得する必要性がある人とない人の境界線はどこ?

FP2級は役に立たない、取る意味がないって聞いたけれど本当?

自分にFP2級は必要かどうかを知りたい

この記事では、このような疑問に答えます。

学校教育でお金の勉強をほとんど受けない日本人にとって、FP(ファイナンシャルプランニング)資格の勉強はとても有益です。

生きるうえで関係が深い、

  • 人生設計と資金計画
  • 税金
  • 保険
  • 資産運用
  • 不動産
  • 相続

上記6分野の基礎知識が身につくからです。

でも、FPって1級~3級まであるじゃん。どこまで勉強すればいいの?

ごもっともな疑問です。

ざっくり言うと、1級は「プロ・マニア向け」

  • ファイナンシャルプランナーとして生計を立てたいから取る
  • 税理士や社労士などが、業務の幅を広げるために取る
  • お金の勉強が大好きすぎるから取る

このような人が目指すべき資格で、それ以外の人は必要ありません。

一方で、3級は「全国民必須レベル」

ツツミ
ツツミ

個人的には義務教育に取り入れるべき、と思うくらいの超基本的な内容です

となると、問題は2級。

ほとんどの人に必要性がない1級と義務教育レベルの3級に挟まれる形の2級はどのような人に必要で、どのような人は不要なのでしょうか。

この記事では、FP2級を保有する私ツツミが、実体験を交えながらFP2級の必要性についてお話します。

本記事を読むと、今の自分にFP2級は必要か否かを自分で判断できるようになります。ぜひ最後までご覧ください。

FP2級が必要な人と不要な人の境界線は?

実際にFP2級を取得して私が感じた必要性の境界線はズバリ以下の通りです。

  • 自分の知見を広げるだけでよい人は不要
  • FPの知識を活用して稼ぎたい人は必要

自分の知識を深めるためだけなら、3級の内容をしっかり身につければ十分です。

  • 自分に必要な保険を見分けられるようになりたい
  • 自分向けの資産運用方法を見つけたい

このような人は3級の資格を取り、さらに世に出回っている保険や金融資産商品に触れて知識を定着させることをおすすめします。

一方、身につけた知識を活かして稼ぎたい人は3級では力不足です。ぜひ2級の取得を検討しましょう。

2級は3級に比べて難易度がかなり上がります。

実際、合格率は3級が80%以上であるのに対し、2級は50%強と大きく下がります。

ゆえに、FP2級が持つ「権威性」は3級よりはるかに大きく、就職・転職などでも有利にはたらきます。

FP2級は、FPの知識を活かして「稼ぎたい」人には必要な資格です。

「FPの知識があると強い」2つの仕事

私が「FPの知識があると強い」と思った仕事は2つあります。

  1. Webライター
  2. カウンセラー

なぜ、この2つがおすすめなのかをご紹介します。

1. Webライター

ツツミ
ツツミ

私はFP2級を取得して、副業で金融系の案件を中心にWebライター活動をしています

Webライターとは、ネット上の記事を書いてお金を稼ぐ人のこと。

執筆ジャンルはライターによってさまざまですが、人々のお金への関心は常に高いことから、金融系Webライターは需要が高いです。

私がFP取得を決意した経緯はこんな感じ。

  • 副業でブログ(アフィリエイト)を開始
  • 追い込まれないと動かない性格が災いして挫折
  • クライアントの指示に合わせる必要があるWebライターにシフト
  • 特化型ライターの方が強いと聞き、金融系ライターを目指す
  • お金に関する基礎知識を身につけるためにFPに挑戦

現在はクラウドソーシングサイトで仕事を探しているのですが、金融系では「FP2級以上の資格」を必須または優遇条件に挙げている案件が多いです。

そのような案件は条件がない案件に比べて応募者は少ないです。つまり競争率が下がり、資格がある人にとっては案件獲得の大チャンスなわけです。

また、報酬も資格を問わない案件に比べると好条件が提示される傾向にあります。

「FP2級×Webライター」でツツミは…

  • 資格取得後、1日2時間程度の作業で月1万円以上の収入を得られるようになった
  • 会社に依存しない収入を得る手段が身についた
  • 自力で稼ぐ楽しさと難しさを知った

仕事が取りやすくなりFP2級資格取得に要する費用も簡単に回収できた経験から、需要があって高報酬も狙える金融系Webライターを目指すならFP2級はおすすめの資格です。

2. カウンセラー

お金に関するカウンセラーとして稼ぎたい、と考える人にもFP2級資格はおすすめです。

私の場合Webライターとは異なり、自分で実際にカウンセリングを行っているわけではありませんが、勤務先の労働組合の代表として給与や税金などお金に関する相談を受けることがあり、FPの知識が役立っています。

いきなり起業は難しいでしょうが、ココナラなどでWeb相談を引き受けて実績を積むことは可能でしょう。

FPは個別具体的な相談に応じる業務を受けられないので、士業を営む人とつながりを作って紹介する「お金のホームドクター」のような役割で稼ぎにつなぐのもよいでしょう。

FP2級は取る意味がないと言われる3つの理由

FP2級資格は、人によってはとても役立つ素晴らしい資格です。実際に資格を取り、副業とはいえ稼ぐ手段として活用しているからこそ、私は役に立つと断言できます。

にもかかわらず、取る意味がないというFP不要論がなくならないのは「この部分は他の資格に絶対負けない」という強みがFPにはないからです。

ツツミ
ツツミ

FPはオールラウンダーですが、決定力に乏しいということです

ここでは、「FP2級は取る意味がない」といわれる理由を3つご紹介します。

ここを理解していないと、実際に資格を取った後になって「稼げない」「役に立たない」と後悔しますので、資格を取ろうか悩んでいる人はしっかりご覧ください。

1. FPの仕事に独占業務がない

「FP2級は取る意味がない」といわれる理由の1つ目は、FPの仕事には独占業務がない点です。

独占業務とは…

特定の資格を保有している人しか行ってはいけない業務のこと

主な独占業務の内容必要な資格
特定の個人・法人の確定申告書類の作成、手続きの代行税理士
登記の代行司法書士
社会保険(年金など)の請求手続きの代行等社会保険労務士
独占業務と必要な資格の例

いわゆる「士業」には、その資格を持っている人にしかできない仕事=独占業務が存在します。

ツツミ
ツツミ

独占業務の存在が士業の価値や権威性を保証しているといえます

一方、FPとして主に行う業務である保険、税金に関する一般的な説明などは、FPの資格を持っていなくても法律上行えます。税金に関しては、FPの資格を持っていない税理士の方がFPより信頼されるでしょう。

「FP資格を持っている人しかできない業務」がないのがFPの弱みです。

2.FPには専門分野がない

「FP2級は取る意味がない」といわれる理由の2つ目は、FPには専門分野がない点です。

FPの勉強をすると、

  • ライフプランニングと資金計画
  • タックス
  • リスク管理
  • 金融資産運用
  • 不動産
  • 相続・事業承継

という6分野の基礎を学びます。

裏を返せば学ぶのは「基礎」だけで、どの分野も「○○が専門です」と言えるほど深く勉強はしません。

FPは良く言えば「幅広い知識を持てる」わけですが、悪く言えば「抜きん出たものを持てない」「器用貧乏」とも言えるわけです。

FPには専門分野がないため、中途半端なイメージを持たれ、役に立たないと思われがちです。

3.FP資格は取得しやすく相対的に価値が低い

「FP2級は取る意味がない」といわれる理由の3つ目は、資格そのものが取りやすいことです。                                                                    

FP2級は受験資格があり、次の条件のいずれかを満たす必要があります。

  1. AFP認定研修の受講修了者
  2. 3級FP技能検定合格者
  3. FP実務経験2年以上

多くの人は3級合格→2級に挑戦、という②のルートを進むと思われます。

FP3級試験の合格率は80%以上ですから、FP2級の受験資格を満たすことはさほど難しくありません。

2級試験の合格率も私が受験した2023年1月に行われた日本FP協会実施の試験結果を見ると学科56.12%、実技59.53%となっており、FP2級試験は特別に難易度が高いわけではありません。

一方、独占業務を持つ「士業」になるための資格を取る場合、まず受験資格を満たすのが大変です。

例えば弁護士になるための司法試験の受験資格をみると…

  • 法科大学院を卒業
  • 司法試験予備試験に合格

のいずれかを満たす必要があるのですが、この時点で超難関なのです。

法科大学院は大学の法学部を卒業後に進んでさらに2年ほど猛勉強してやっと卒業できる代物。大学受験の段階で検事や弁護士を志している人くらいしか通らない道です。

では、司法試験予備試験はどうなのかというとこれがまたエグい…

2020年の予備試験は受験者10,608名に対して合格者は442名。合格率はわずか4.2%です。

ツツミ
ツツミ

この狭き門をくぐりぬけて初めて司法試験を受けられるハードルの高さって…(汗)

司法試験本番も相応に難しいことを考えると最終目標の「司法試験合格」がいかに難しいかがわかります。

程度の差こそあれ、他の士業に必要な資格も同様のことが言えます。

以上を考えると、FP2級は資格が取りやすいゆえ、価値が低く見られがちです。

まとめ|FP2級はお金の基礎を学ぶにはコスパ最強レベルの資格

FPは「尖っていない」ため、他の資格に比べて権威性が低く必要がないとまで言われてしまう資格です。

しかし、お金の基礎を学ぶならFPほどコスパの高い資格はありません。

  • ライフプランニングと資金計画
  • タックス
  • リスク管理
  • 金融資産運用
  • 不動産
  • 相続・事業承継

1つの資格で6つの分野の基礎が学べるからです。

知識は多く持っていて損をすることはありません。

  • 3級よりもっと知識を深めたい
  • 金融系の仕事で稼ぎたい

このようにお考えの人にFP2級はおすすめの資格です。

ツツミ
ツツミ

日常生活、仕事、副業など、さまざまな場面で役に立つ便利な資格ですよ